梅雨の絵の制作過程<後編>
前回の続き、
この時のイラストの制作過程後編です。
4.色塗り
完成品はコピック(色の種類が沢山あるペン)で色を塗りましたが、まずパソコンで仮着色をして色のバランスを試すことにしました。
あわよくばパソコンでも色をつけてみようかと思いました。
レイヤー分けをして「うおおおおおー!」と頑張りました。
飽きちゃいました。
パソコンはまだ不慣れのようで、今回はこれにて終了。
せっかく塗ったけど。
そんなパソコン着色画ですが、一点に集中して塗り間違いをすることが時にあるため、これを参考に色分けをしました。
意外と役立ちました。
アナログに戻り、
線画をコピーして試し塗りをすることにしました。
持っているコピックの色が限られているのでそれを最大限に生かすために
何パターンか塗ってみようと思いました。
これまた飽きちゃいました。
僕の場合、試し塗りはだいたい途中で飽きます。
実験してみて、「あ、違う」を連発して、いろいろ試すのです。
残りの集中体力も考えると、もう清書を描き出したほうがいいと思い
本番を塗り始めました。
今度からは失敗を活かす方針にシフトしようかなあ。
(途中写真)
塗りはひたすら塗りました。
ベースに薄く近い色を塗って影を加えたり、
グラデーションを試したり。
中でも
重ね塗りと
コピックの無色0番を重ねて塗り、
薄めたり柔らかくすることが多かったです(持っている色に濃いものが多いため)。
重ね塗りは色が深くなり、
0番カラーは色が軽くなる感じでしょうか。
ここまでの作業で描き終えたものがこれ。
(ハイライトなし)
仕上げのハイライト。
中には色を塗らず、白のままにした部分もありますが、
人の肌、服、動物に今回は初めてハイライト(反射で白く見える小さなところ)を最後に塗りました。
(ハイライトあり)
小さな違いではありますが、絵の力が増したのではないでしょうか。
(書いた後気づいたけど、ブログの写真ではとてもわかりにくいかも……)
こうして完成です。
やったね!
5.感想
この梅雨のイラストでは沢山描き直しをしました。
ここでは沢山描き直しをした中で、描き直して印象に残った点を書こうと思います。
その点はここです。
ここは最初のイメージでは、左のキャラクターがナメクジを見て驚いている、
またはビビっている様子でした。
いろんな表情を描きたいと思い、違いの描きやすく、わかりやすい表情として選んでいたのですが、
描く絵に気持ちが乗っていくにつれて何かが引っかかってきました。
このあたりではシーンを切り取った感じになり、動きも大きいところがよかったのですが、
このキャラクターがかわいそうになってきました。
せっかく梅雨を楽しく過ごしているような様子を描いているのに、
この子はどうしてこんなにテンパっているのか(僕が書いているからなんですけど 笑)。
そう考えた時、別な様子の方が楽しそうな感じが出て、もっと気に入ったイラストになるんじゃないかと思い
描き直すことにしました。
(再び)
おかげで右のキャラクターが妙な出来事に戸惑っていますが、
僕は前よりいい感じがしてます。
手間はかかりましたが、この描き直しで制作中の変更や改善に一歩足を踏みやすくなったかもしれません。
だた、一発でいいものが描けたらそれが最高!
細かく書きすぎてまたまた長くなりましたが、これにて<後編>おしまいです。
チャンチャン♪